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理事長ご挨拶

平成28年元旦

明けましておめでとうございます。
しばらく「院長挨拶」を更新しておりませんでしたことをお詫び致します。
このホームページをお読み頂いている皆様には、安倍首相の「3本の矢」は届いていますでしょうか。私ども医療界や私の所に来て下さっている患者さんからは、全国紙などのマスコミが報じているような景気の改善は全く感じられません。
景気とは関係ありませんが、外来に見えている患者さんから時々患者さんが苦情のように言われることがあります。それは、「手術も受けていないのに社会保険事務所から郵送されてきた医療費明細書は手術を受けたことになっているのはどうしたことか。過大請求ではないか」ということです。
私どもの病院では、昔から手術(皮膚を切ったりピンを刺入したりする手術)でなくても、骨折・脱臼などの治療では、素手で治療する(非観血的整復術と言います)ことが基本だと思ってやってきました。
確かに皮膚にキズを付けて治療することが一般的には「手術」と言われていますが、この素手で治療することも、日本の厚生労働省や社会保険(中公審)では、その項目を手術としていますので、治療費明細では素手で皮膚にキズを付けないで治療しても「手術」を受けたことになります。
逆に、皮膚にキズができた時の治療でも、縫ったりしないと、「処置」になります。これは、厚生労働省や中公審のエライ方々が、素手で直しても骨折や脱臼のセイフク(整復、元の位置に戻すこと)を手術と同等と昔から見ていたという、私は卓見だと思っていますが、皆さんはどう思われますか。
当院では手術(皮膚を切る、観血的手術とも言います)をしなくてもセイフクが出来て、その後の経過がよければその方がよいと思ってやってきましたが、経営から見ると、日本の保健医療体系では手術をした方が大幅に経営効率がよいのが悩みです。
最近では、とくにアキレス腱断裂の治療で、手術をしない治療法(保存的早期加速リハ療法)にも、私はこだわってきました。
日本では従来、アキレス腱断裂は手術をする方が再断裂(またアキレス腱が切れること)のリスクが低いと言われ、ほとんどが手術療法でした。しかし、私は最近ほとんど手術をしていませんが、この2年間の30例余りの患者さんには全く再断裂がなく、スポーツ復帰を含めた経過は良好です。
実はこの事実(早期加速リハ保存療法は手術療法と再断裂の差がない)は、欧米ではこの数年は常識になっていますが、日本ではこの「保存的期加速」はまだほとんど普及していません(JBJSAmREVIEW2015など、当院ホームページに要旨掲載予定)。
このことは昨年5月に神戸で行われた日本整形外科学会学術集会(通称日整会総会)でも私が報告しましたが、とくに反論・反対意見はありませんでした。
私どもは患者さんがより少ないご負担(痛み・入院期間・経済負担・仕事や学業への負担)で、治療を受けていただけることが大切だと考え、医師以外の職種(看護師・理学療法士/柔道整復師・放射線技師他)のチームを組んで、診療を行ってきました。

次回は、当院がX線写真やCTをよく使う整形外科が専門であることもあり、医療で使う放射線被ばくとその減少が日本医療界の課題になっていることもご紹介したいと思います。
そしてとくに思春期に早期発見して治療することが大切だと最近言われるようになった、腰椎分離症(腰椎疲労骨折)のCTでの被ばく減少への、当院の放射線科を中心とした取り組み(2月の東海スポーツ傷害研究会にも報告予定)にも触れたいと思います。
本年もどうかよろしくお願いいたします。
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