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理事長ご挨拶

令和2年元旦

年頭所感 令和2年

元号が「令和」に改まって初めての正月を迎えました。

「令和」の元号は万葉集にある大伴旅人の「梅下の宴」から取られたと言われ、「令(うるわ)しく和(なご)む」というのが元の意味だそうです。

昨年の当院は、長年の課題だった外来待ち時間の短縮を目指しての予約診療と、近隣の三次救急病院との病々連携の流れが定着し、常勤の河邉医師(股関節手術・人工膝関節)、福山医師(膝ACL 再建などのスポーツ整形・関節鏡手術)だけでなく、名古屋大学整形外科教室の各専門班(手の外科、脊椎、腫瘍、リウマチ)からの優秀な医師の定期出向がさらに充実して、整形外科に特化した施設として各医療職種(看護師、柔道整復師、理学療法士、放射線技師、薬剤師、ケースワーカー、管理栄養士など)や事務系を含めて、チーム医療の面でもさらに進化がみられた一年でもありました。また、患者さんからの投書箱である「皆様の声」でも、病棟などで接遇面でもお褒めの言葉を多く頂くことが多くなってきました。私が院長になって以来ずっと病院の究極のテーマとしてきた「優しい病院」に向かってきているようで、これも各部署、職員一人ひとりでの努力と相互協力関係の賜物だと思っております。
年末に、秋田県にある総合病院の整形外科の先生から、当院のアキレス腱断裂保存療法の好成績(この数年全国的な学会で私や勉強会のスタッフが報告を続けてきました)について、メールを頂きました。アキレス腱断裂の保存療法の良さは十分認識しているが、どうしても手術が多くなってしまう。その原因はリハビリ部門など医師以外の医療スタッフとの連携が十分にできていないことにある。」という内容でした。腰椎分離症についても最近同様のコメントを頂くことがあります。いずれも当院では何年も毎週朝の勉強会を積み重ね、当院の柔道整復師のスタッフを中心に、放射線技師や理学療法士の参加も続いています。おかげで、アキレス腱断裂保存療法と腰椎分離症早期の患者さんに対して、最高の画像とリハビリ、そして充実したフォローアップ体制が提供されていることで、どこにも負けない好結果につながっています。

昨年はラグビーワールドカップでの日本チームベスト8進出で盛り上がりましたが、日本ラグビーチームの標語は”All for One, One for All “でした。それぞれの選手がチームの「和」(チームワーク)を保ちながらそれぞれの個性を生かして役割を果たし、勝利に貢献した姿は目に焼き付いています。
YONEDAグループには専門性の高い外来診療や入院機能を持つ「米田病院」、整形外科の通院リハビリテーションに特化した「よねだ整形リハビリクリニック」、優秀な柔道整復師を育てる「米田柔整専門学校」とその付属施設である「米田接骨院」がありますが、よりよい医療を提供できるよう、それぞれの施設がお互いを補い合いながら高めあい、患者さんを中心とした力強いチームワークを築いています。

「和をもって貴しとなす」は聖徳太子の十七条憲法の第一条ですが、「和」の大切さは今も昔も同じではないでしょうか。
今年はさらに“チームYONEDA”全員で、「令しく和み」ながら進んで参ります。
本年も宜しくお願い致します。


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