栄養科のご紹介
今回は栄養科のご紹介を致します。
当院の入院患者さんは、運動器疾患の患者さんが多くいらっしゃいます。
その中でも上肢(うで)や手、特に利き腕の可動域の制限は日々の生活に支障があります。
上肢や手の疾患として主に、肩の腱板断裂・鎖骨骨折・上腕骨骨折・腱鞘炎等、手の外科の患者さんが入院をしていただいています。
入院中のリハビリに力を入れることは言うまでもありませんが、食事への工夫を行っています。
写真は「串食」といわれるものです。
主食はおにぎり、副食はフォークによる一口大のくしざしの状態です。
この食事の誕生は、看護師さんより「寝た状態で食べられる形態の工夫はありませんか」と相談を受けた栄養士が、竹串に刺したり、プラの使い捨てフォークに刺したりしたところから始まりました。
また、軟菜食などは元々崩れやすいのでスプーンも併用出来る状態の方には併用する2パターンの串食の設定を作り、今に至っています。
おにぎりもより食べやすくするため通常のおにぎりとは別に一口サイズのおにぎりや患者さんの状態、希望に合わせてフォークに刺したおにぎりなども対応しています。
汁物や麺類も別のメニューに変更し対応していますが、患者さんの希望があれば個別に対応する様にしています。
治療食という名目もありますが、入院中の楽しみの一つとして喜んでもらえる様に厨房職員と話し合いながら工夫しています。
この食事であれば看護師の手をわづらわすことなく、ご自分のペースで食事をしていただけます。
いい工夫だと思いませんか。