超音波診断装置 新機種導入!
こんにちは、リハビリテーション科の平井です。
突然ですが、みなさんは「エコー」と呼ばれる機械をご存じでしょうか。
人間の体を画像化する機械は、X線、MRI、CTなど様々な種類があり、エコーも人間の体を画像化する機械の1つです。
正式には「超音波診断装置」と呼ばれ、機械から超音波(人間の耳では聞き取ることができない周波数の音)を発生させてその反射をとらえることにより、骨や筋肉、内蔵、血管、神経などの組織を画像化することができる機械です。
人間の体を画像化する機械にはそれぞれ特徴がありますが、この「エコー」には大きく3つの特徴があります。
一つ目は、とても簡単に検査を行えることです。
プローブと呼ばれる機械の一部分を体に当てるとその場ですぐに観察したい部分を映し出すことができます。
二つ目は、患者さんへの負担が少ないことです。
短い時間で検査できることに加え、体に害を与える物質は発生しません。
三つ目は、リアルタイムな状態を観察できることです。
X線、MRI、CTなどの検査から得られる画像はいわゆる「静止画像」ですが、エコーではプローブを当てている部分がそのまま映し出されるため、筋肉が動いている様子や血液が流れている様子などがリアルタイムで観察できます。
当院でも、医師が骨折や筋肉の損傷がないか調べて診断を行ったり、リハビリスタッフが組織の動きを観察してリハビリテーションを行ったり、様々な場面でエコーを活用しています。
近年では研究が進み、組織の「硬さ(弾性値)」を測ることができるエラストグラフィーと呼ばれる機能が搭載されたエコーが登場しました。
硬さを調べたい部分にプローブを当てると、その弾性値に応じて色が付いて画面に表示されます(軟らかい部分は青色、硬い部分は赤色)。
この度当院にも、エラストグラフィー機能が搭載されたエコーが導入され、患者さんの病態に応じて活用しています。
またアキレス腱断裂後に腱が治癒していく過程で「硬さ」がどのように変化していくかという研究にも活用しています。
今後も引き続き米田病院では、超音波検査を利用してよりよい治療を行っていけるよう努力していきます!