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CT・MRI・レントゲンって何が違うの?〜放射線技師がやさしく解説〜

こんにちは。名古屋市西区 整形外科 米田病院の診療放射線技師Kです!

今日は、検査を受けていてちょっと気になるであろう疑問について回答していきたいとおもいます!

病院で検査を受けるとき、
「レントゲンとCTってどう違うの?」「MRIって何してるの?」
と思ったことはありませんか?

どれも“体の中をみる検査”ですが、使う原理も、見える範囲も少しずつ違います。
今回は、放射線技師の視点からわかりやすく紹介します!

1.レントゲン(X線検査)

最も身近でシンプルな検査。
胸の写真や骨折の確認などでよく使われます。

特徴

X線(放射線)を1方向から当てて画像を撮る

撮影時間は数秒

骨や肺などの形・影を見るのに向いている


弱点

体の奥行きが重なって見えるため、立体的な情報はわかりにくい


イメージ:
→ 「影絵」のように体の内部を一枚の写真に映す感じです。

2.CT(コンピュータ断層撮影)

CTは「レントゲンをぐるっと回して立体的に撮る検査」です。

 特徴

X線を使って、体を薄い断面ごとに撮影

コンピュータで画像を合成し、体の内部を立体的に表示できる

脳、肺、内臓、骨など幅広く観察可能


 撮影時間

数十秒〜数分で終了


ポイント
→ 「レントゲンの立体バージョン」と思ってもらうとわかりやすいです。
→ 骨折をより詳しく調べるときに大活躍します。

 

3.MRI(磁気共鳴画像)

MRIは放射線を使わず、強い磁力で体の中を画像化する検査です。

 特徴

放射線(X線)は使わない

水分や脂肪の信号を画像化して、脳・脊髄・関節・筋肉・内臓などを詳しく映せる

放射線の心配がないので、若い人や繰り返し撮影が必要な人にも安心


 撮影時間

検査内容によって15〜40分程度


※注意点

大きな音が出る

体をじっと動かさずにいる必要がある

金属類は強く引き寄せられて危険なので、必ず外す!
 

どんなときに使い分けるの?

たとえば…

骨折や肺の検査 → レントゲン

骨折の詳細や脳の出血、内臓の病変を詳しく見る → CT

脳・神経・靭帯・関節などの詳細 → MRI


医師は、目的や症状に合わせて「どの検査が一番情報を得られるか」を選んでいます!

おわりに

CTやMRI、レントゲンは、それぞれ得意な分野を持った**“体の中をみるカメラ”**のようなものです。
どの検査も、より正確な診断と早期治療につなげるために欠かせません。

放射線技師は、最適な検査方法を選び、安全に、正確に撮影するプロです!
安心して検査を受けてくださいね。

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